きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2020.3.19 歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠)　ファルコンステークス・阪神スプリングジャンプ

3月19日は、蛯名正義騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます！
先週は中山・阪神・中京の各競馬場で合計５つの重賞競走が行われました。ファルコンステークス（ＧIII）では、当協会所属の山口功一郎様のご愛馬シャインガーネットが優勝されました。覆面歌人の京雅さんからは、このファルコンステークスの和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。（メッセージの答えは最後に）

ファルコンステークス　京雅

快牝が
ガッツでスター
やる気だね
一騎伸び勝つ
称える重賞と
隠れたメッセージは「かがやいた　がーねつと　→　輝いた　ガーネット」です。
快（か）牝が（が）
ガ（が）ッツでスター（ー）
や（や）る気だね（ね）
一（い）騎伸び勝つ（っ）
称（た）える重賞と（と）

＜京雅さんの和歌【沓冠】の解説＞
桜花賞（ＧI）やＮＨＫマイルカップ（ＧI）を目指す馬たちが集結した中京競馬場。優勝したのは、牝馬シャインガーネット。
最後の直線で、外に進路を確保してからは、一騎次元の違う末脚で伸び勝ち、前走、中山競馬場で取り逃した重賞タイトルを見事、獲得いたしました。
牝馬限定の重賞ではなく牡牝混合の重賞にチャレンジし、牡馬を蹴散らす快走を見せた快速牝馬。次走はＮＨＫマイルカップに向かうことが発表されましたが、広い府中の左回りで、再度の豪脚を期待したいですね。

また、土曜日の阪神競馬場で行われた阪神スプリングジャンプのオジュウチョウサンの快走を見た京雅さんより、同レースの和歌も届きました。こちらも是非、メッセージを読み解いてください。

阪神スプリングジャンプ　京雅

無論勝ち
敵はいないよ
君は王
何と凄い差
リード凱旋
隠れたメッセージは「むてきなり　ちようさん　→　無敵なり　チョウサン」です。
無（む）論勝ち（ち）
敵（て）はいないよ（ょ）
君（き）は王（う）
何（な）と凄い差（さ）
リ（り）ード凱旋（ん）

京雅さんは無敵と詠ったオジュウチョウサン。本番は４月１８日（土）の中山グランドジャンプ（Ｊ・ＧI）。オジュウチョウサンが再び、快走するのか。それとも今回敗れた馬たちの逆襲なるか。あるいは別路線からの強襲か。平地のＧIシリーズがまもなく始まりますが、障害のＧIにも是非、ご注目ください。

※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め（冠）と終わり（沓）に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

前の記事次の記事

X（旧Twitter）でシェアする

2022