きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

サザンクロス版有馬記念

3月13日は、森 一馬 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

ドバイワールドカップデーの無観客開催が決定され、日本では無観客競馬が3週目を迎えます。オーストラリアでは俳優のトム・ハンクスさん夫妻の罹患が発表されるなど、世界各地で新型コロナウィルスが猛威をふるっています。これだけ科学の進んだ時代に無力とまでは言いませんが、人間の非力さを痛感させられます。一日も早く終息して「競馬どころじゃない日々」にピリオドが打たれるのを祈るばかりです。

そのオーストラリアの週末は、コーフィールド競馬場でマイル戦では世界最高の賞金総額500万豪ドルが売り物の「ジオールスターマイル」が行われます。出走馬は中山競馬場の有馬記念をお手本にしたファン投票で選ばれ、今回で2回目と歴史は浅いのですが、早くもファンの高い支持を得て確かな存在感を放つレースへと成長しました。スター馬揃いの中で人気を集めているのは、アリゲーターブラッドとメロディベルというニュージーランド調教馬です。アリゲーターは11戦10勝2着1回と快進撃を続ける南半球馬齢3歳の若駒で、父オールツーハードは25戦25勝のサザンクロス特急ブラックキャビアの半弟という血筋ですから人気が沸騰するのも当然でしょうか。メロディは18戦11勝、しかし内G1を10勝している女傑です。日本で供用されたこともあるコマンズの娘さんで親しみが持てます。

ニュージーランド勢に続く人気を呼んでいるのはディープインパクト産駒のフィアースインパクト。セレクトセールで購買されイギリスに渡ったのですが、オーストラリアへ転厩して素質を開花させました。コーフィールドではマイルG1を2勝しており得意なコースです。以前とは見違えるほど安定感を増していますから好勝負してくれるでしょう。
競馬を楽しめる週末に感謝しながら、南十字星(サザンクロス)下の有馬記念を堪能したいと思います。


×