きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2020.3.12 歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠)　オーシャンステークス＆弥生賞ディープインパクト記念

3月12日は、岩田康誠騎手、小野寺祐太騎手、宮崎北斗騎手、菅原明良騎手、森秀行調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます！
先週も無観客の中、３月７日（土）は夕刊フジ賞オーシャンステークスが、翌３月８日（日）は報知杯弥生賞ディープインパクト記念が行われました。
オーシャンステークスは当協会所属の(株)ダノックス様のダノンスマッシュが、弥生賞ディープインパクト記念は同じく当協会所属の（株）サトミホースカンパニー様のサトノフラッグが優勝しました。覆面歌人の京雅さんからは、豪華２本立てで、両レースの和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。（メッセージの答えは最後に）

オーシャンステークス　京雅

見事です
躍動し馬
走り勝つ
一騎頼もし
虹もまた見ゆ
隠れたメッセージは「みやはいに　すまっしゅ　→　宮杯に　スマッシュ」です。
見（み）事です（す）
躍（や）動し馬（ま）
走（は）り勝つ（っ）
一（い）騎頼もし（し）
虹（に）もまた見ゆ（ゅ）

＜京雅さんの和歌【沓冠】の解説＞
オーシャンステークスは初のＧⅠ戴冠を目指すダノンスマッシュがタワーオブロンドンなどのライバル馬に走り勝ち、一騎見事に抜け出して優勝しました。前哨戦のオーシャンステークスを制して、ＧⅠ・高松宮記念に続く虹がかかったような素晴らしい走りを見せてくれました。本番の走りにも期待大です！

弥生賞ディープインパクト記念　京雅

王の道
一騎抜け勝ち
感動の
血統示せ
累代夢を
隠れたメッセージは「おいかける　ちちのせを　→　追いかける　父の背を」です。
王（お）の道（ち）
一（い）騎抜け勝ち（ち）
感（か）動の（の）
血（け）統示せ（せ）
累（る）代夢を（を）

＜京雅さんの和歌【沓冠】の解説＞
名馬ディープインパクトの輝かしい功績を称えて、本年より正式名称を「報知杯弥生賞ディープインパクト記念」と名称を変更した最初の年に優勝したのは、出走馬唯一のディープインパクト産駒のサトノフラッグ。父が先頭駆け抜けた弥生賞を、子サトノフラッグも父の背を追いかけるが如く、駆け抜けました。ブラッドスポーツと呼ばれる競馬の魅力が溢れた一戦となりました。

隠れたメッセージにあるようにダノンスマッシュは高松宮記念へ、そして、サトノフラッグは父と同様に皐月賞への歩みを進めます。大舞台での両馬の活躍を願います。

※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め（冠）と終わり（沓）に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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