きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 東京新聞杯

2月13日は、大江原 哲 調教師、田中 剛 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週は、東京競馬場で東京新聞杯(GIII)が、京都競馬場では、きさらぎ賞(GIII)が行われました。覆面歌人の京雅さんからは、並み居る牡馬たちを相手に立派に牝馬が駆け抜けた東京新聞杯の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

東京新聞杯 京雅

この旅路
疾(と)き脚使い
勝利だわ
これからご覧
その末脚を

隠れたメッセージは「ことしこそ じいわんを → 今年こそ GIを」です。
こ()の旅路(
疾()き脚使い(
勝()利だわ(
こ()れからご覧(
そ()の末脚を(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
リスグラシュー、インディチャンプと2年連続で、この東京新聞杯勝ち馬がGI競走へと羽ばたいた出世レース。今年の出世馬の候補として名乗りを上げたのは牝馬プリモシーンでした。最内枠から経済コースを進み、直線で外に持ち出し差し切るという教科書のような差し切り勝ちで、重賞3勝目を飾りました。このレース(旅路)を勝利し、目指すは昨年に取り忘れたGIのタイトル。「今年こそGIを!」関係者一同そのように願っているでしょう。その末脚をGIの舞台でも見せつけてほしいです。

プリモシーンは昨年のヴィクトリアマイルで、ノームコアの2着。GI戴冠へ向けて、まずは今年の第1歩を歩み始めました。また2着も牝馬シャドウディーヴァで、今年も牝馬の活躍が予感されるレースとなりました。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。


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