きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 中山金杯

先週は、競馬の開幕戦「中山金杯」、「京都金杯」が行われました。年初めのレースとあって、馬券も当てて気持ちの良いスタートを切りたいところ。覆面歌人の京雅さんからは、中山金杯の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

中山金杯 京雅

ともに良き
疾走試練
ハナ立派
実力競い
名馬並んで

隠れたメッセージは「としはじめ きんぱいで → 年始め 金杯で」です。
と()もに良き(
疾()走試練(
ハ()ナ立派(
実()力競い(
名()馬並んで(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
「一年の計は金杯にあり」という格言があるように、競馬ファンにとっては金杯が年始めの重要なレース。令和2年最初の重賞優勝を目指して、有力馬集いました。結果は、小倉大賞典、小倉記念と重賞2勝の実績馬、トリオンフでした。
最後の直線では早めに抜け出したところに後続馬が殺到。トリオンフにとってはまさに試練の疾走でしたが、これをアタマ差凌いでハナ(先頭)でゴール板を駆け抜けた姿は立派でした。実力馬揃い、名馬が並んでゴールを目指す接戦は今年の幕開けにふさわしい一戦でした。

同じ日に京都で行われた京都金杯は、サウンドキアラが重賞初勝利。西の金杯を制して、今年の飛躍を誓ったことでしょう。
さて、今週末は3連休で競馬も3日間開催。月曜日の中山競馬場ではGIII・フェアリーステークスが行われますので、ぜひ、ご来場ください。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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