きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

悲願成就の年に!

ようこそいらっしゃいませ。

あけましておめでとうございます。
今年も毎週金曜日は海外競馬情報を中心に、中山から世界に開かれた窓として勤めさせていただきます。本年も変わらず宜しくお願いします。

昨年はドバイのアーモンドアイに始まって、年の瀬の香港でグローリーヴェイズ、アドマイヤマーズ、ウインブライトのG1三頭揃い踏みまで世界各地で日本調教馬や日本産馬が大活躍しました。年が明けても波は止まらず、初春早々から威勢の良いニュースが飛び込んで来ました。イギリス留学中のディアドラの橋田満調教師が「凱旋門賞を最大目標に10ハロン≒2000m〜12ハロン≒2400m路線を歩む」と今季の方向性を明らかにしました。この報道を受けて大手ブックメーカー・ウィリアムヒルは早速ディアドラを51倍にオッズしています。ちなみに日本馬はコントレイルとサートゥルナーリアが34倍、マイラプソディが67倍でオッズインしています。各馬ここから実戦を使われつつ評価アップを目指します。具体的なローテーションは、各陣営ともまだこれから慎重に検討されるのでしょうが、ディアドラの前半戦における里程標は7月末にアスコット競馬場で行われるG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSでしょうか?父ハービンジャーが11馬身の歴史的大差でレコード圧勝劇を演じた縁起レースです。日本馬は半世紀前の69年にスピードシンボリズムが初参加で5着に健闘し、06年にハーツクライがゴール前の叩き合いで半馬身+半馬身の3着に惜敗と栄光の戴冠まで後一歩のところまで来ています。

凱旋門賞もエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルが2度と本当にもう一歩だった2着を4度も経験しています。ヨーロッパ調教馬しか勝っていないレースですが、日本調教馬が勝っても何の不思議さもない状況にまで機は熟しています。ヨーロッパではエネイブル、ソットサス、ジャパンといった強豪が現役を続行、未知の魅力を秘める明け3歳馬のレベルも高水準と伝えられます。壁の高さや厚さは例年以上かもしれません。でも、今年こそ長年のジャパニーズホースマン悲願成就の年となり、次の新たなステージへと駆け上がりたいと願っています。

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