きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2019.12.20

牝馬たちの有馬記念

12月20日は、村田 一誠 騎手、吉田 隼人 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

南半球の名牝ウィンクスは33連勝の金字塔を打ち立て引退しましたが、ヨーロッパではエネイブルが未踏の凱旋門賞3勝を目指して来季も現役を続行します。日本でもアーモンドアイとリスグラシューが国内と海外でG1レースをそれぞれ眼を見張るパフォーマンスで完勝して「牝馬の時代」を改めて印象づけました。アーモンドアイの父ロードカナロアは来春の種付け料2000万円、リスグラシューのハーツクライは同1000万円と増額され、ポスト・ディープ&キンカメの後継争いの先頭を競っています。今年の有馬記念は、その第1ラウンドとして歴史に刻まれることになりそうです。

1956年に中山グランプリとして創設され今年で64回目を迎える有馬記念ですが、牝馬の優勝は59年と翌60年のガーネットとスターロッチに始まって、71年のトウメイ、21世紀に入って08年ダイワスカーレット、14年にはジェンティルドンナと5頭が戴冠しています。その当時の人気を振り返ると、ガーネットから順に9、9、2、1、4番人気でした。牝馬が大穴的評価をされた時代から牡馬と対等に見られる時代へと変化してきた移り変わりを映しています。ジェンティルの4番人気は、今思うと不可解な気がしますが、前走のジャパンCを1番人気で4着に敗れていたのと、トリッキーな中山コースに経験がなかったからでしょうか。しかし彼女は直線で鮮やかに抜け出して牡馬をなぎ倒し、見事に復活してラストランの花道を飾ります。強い牝馬でした。

「これまで乗った中で一番強い」とクリストフ・ルメール騎手がゾッコンのアーモンドアイがどんな競馬を見せてくれるのか?ルメール騎手はご存じのように世界の大オーナーブリーダーとして名を轟かせるアガ・カーン殿下の主戦騎手をクリストフ・スミヨン騎手の跡を継いで務め上げた名手。あまたの強豪、名牝の背中を知り尽くした男です。アガ・カーン一門のスミヨン騎手のサートゥルナーリアの走りにも注目したいのですが、ルメールがそこまで惚れ込む名牝とダミアン・レーン騎手がこのレースのためだけにオーストラリアから駆けつける女傑リスグラシューの夢の対決は、今からワクワクドキドキさせられる今年最高の大一番となりそうです。