きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 京成杯オータムハンデキャップ

秋競馬が開幕し、中山競馬場でまた、熱い戦いが繰り広げられた週末でした。そんな開幕に相応しく盛り上がった京成杯オータムハンデキャップの和歌が覆面歌人の京雅さんから届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

京成杯オータムハンデキャップ 京雅

逃げまくれ
元気よく行こ
君スター
力闘安堵
さすが神騎乗で

隠れたメッセージは「にげきりさ れこーどで → 逃げ切りさ レコードで」です。
逃()げまくれ(
元()気よく行こ(
君()スター(
力()闘安堵(
さ()すが神騎乗で(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
秋の中山開催開幕週を盛り上げた京成杯オータムハンデキャップは、これまで好位~中団での競馬を得意としていたトロワゼトワルがスタートから元気よく逃げる展開に。逃げた経験はありませんでしたが、1頭で気持ちよく逃げ、観客の目を独り占めした姿はスターそのもの。後続に追撃を許さず、そのままゴール板を駆け抜け、重賞初制覇を成し遂げました。鞍上は横山典弘騎手で、イングランディーレを大逃げで天皇賞馬へと導いた2004年の天皇賞(春)を彷彿とさせる神騎乗に感嘆の声が漏れます。
勝ちタイムは1分30秒3の日本レコード。開幕週で時計が速いとはいえ、能力があるからこその記録でしょう。


京成杯オータムハンデキャップはサマーシリーズの対象レースになっておりましたので、ここで各シリーズのチャンピオンをご紹介いたします。

サマージョッキーズシリーズ:川田将雅 騎手
サマー2000シリーズ:該当馬なし
サマーマイルシリーズ:該当馬なし
サマースプリントシリーズ:タワーオブロンドン

来年も熱い戦いを期待しましょう!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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