きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2019.8.2

素晴らしき哉 イギリス競馬

史上2頭目の無敗の三冠馬となり、種牡馬としても多くのG1馬を残してきたディープインパクトがけい用先の社台スタリオンステーションで亡くなりました。7月30日早朝、レントゲン検査で頸椎に骨折が見つかり、回復の見込みが立たないことから、安楽死の処分が取られたようです。御冥福をお祈りします。
ようこそいらっしゃいませ。

グリーンチャンネルのライブ中継でご覧になった方も多いでしょうが、「世界一美しい競馬場の一つ」と賞賛されるグッドウッド競馬場の素晴らしい景観には、圧倒されました。まさに一幅の名画を観るかのような「グローリアス(荘厳なる)グッドウッド」のコースをサラブレッドたちが走り抜け、一番でゴールしたのが日本調教牝馬のディアドラでしたから、一生忘れられないレースになりそうです。

ご存じのように、ディアドラはドバイから香港、そしてイギリスに渡り、屈強な一流牡馬を向こうに回して戦い続けた日本馬としては、稀有な経験の持ち主です。今回は牝馬限定のG1ナッソーS、距離も彼女が勝っている秋華賞とほぼ同じ2000m級ということで、好勝負を期待されたファンも多かったと思います。後方からの競馬になりましたが、鞍上のオイシン・マーフィー騎手は慌てず騒がず、インの経済コースで脚を溜め、直線も内ラチ沿いを真一文字に伸びて、ゴール前で逃げ切りを図るデットーリ騎手のメーダーイーを捉え、突き放す完勝でした。起伏に富んだグッドウッドのコース特性を理解して、完璧に乗りこなしたマーフィー騎手の神騎乗だったと思います。

今回の「グローリアス・グッドウッド」では、マラソン王ストラディヴァリウスでグッドウッドCを、マイロ路線に転向して復活した2歳チャンピオン馬トゥーダーンホットでサセックスSを勝つなど、連日のようにG1を勝ちまくっていたジョン・ゴスデン調教師=フランキー・デットーリ騎手の絶好調コンビが送り込んだメーダーイーを負かしたのは価値があります。さらに英愛1000ギニーをダブル制覇のエルモサ、仏オークスのチャネルなど勢いのあるクラシック馬を馬群に沈めたのも見事でした。この勝利が日本馬たちをどんなに勇気づけるかと思うと、これからの海外遠征が楽しみでなりません。