きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 函館2歳ステークス

先週は函館2歳ステークスが行われました。2歳馬たちの最初の重賞競走、ここを勝って暮れのGⅠや来年のクラシックに向けて賞金を加算したい馬が集結しました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

函館2歳ステークス 京雅

絆良い
大志はや持ち
伸ぶ駿馬
力万全
出た重賞にて

隠れたメッセージは「きたのちで いちばんて → 北の地で 一番手」です。
絆()良い(
大()志はや持ち(
伸()ぶ駿馬(
力()万全(
出()た重賞にて(


<京雅さんからのメッセージ>
毎年、2歳馬最初の重賞競走として注目を集める函館2歳ステークス。今年は、15頭がゲートインしました。
レースは新種牡馬キズナ産駒で、姉は本レースを制したブランボヌールというビアンフェ。血統的にかかる期待は大きく、大志を持ってビアンフェが逃げました。
4コーナーで他馬が手綱をしごく中、ビアンフェは楽々直線に。直線ではもう一伸びし、力を出し切り優勝。キズナ産駒としても初の重賞挑戦での戴冠となりました。
鞍上との絆もばっちりで、藤岡(祐)騎手は「楽に先手を取れる素晴らしいスピードです。向かい風でもしっかり伸びてくれました」とレース後に語っていました。

そのビアンフェ、夏場は大山ヒルズで休養に充てる予定で、秋以降の一戦に備えます。今後は距離延長が課題となるのでしょうか。今後のレース選択や競馬の内容が楽しみです。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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