きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) CBC賞

7月4日は、清水久詞 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週から、夏の福島、中京競馬が始まり本格的な夏競馬が到来。福島ではラジオNIKKEI賞が、中京ではCBC賞が行われました。京雅さんからは、当協会会員の(株)東京ホースレーシング様のレッドアンシェルが優勝したCBC賞の和歌が届いておりますので、是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

CBC賞 京雅

憧れは
目指せ重賞馬
伸び勝った
並ぶ駒ない
感激の果て

隠れたメッセージは「あめのなか はばたいて → 雨の中 羽ばたいて」です。
憧()れは(
目()指せ重賞馬(
伸()び勝った(
並()ぶ駒ない(
感()激の果て(


<京雅さんからのメッセージ>
中京競馬の夏競馬の始まりを告げるCBC賞。当日はあいにくの雨模様。馬場も不良の発表で人馬ともタフな環境での勝負となりました。
優勝したレッドアンシェルは2歳時からGIにも挑戦し、これまで重賞は6回出走しましたが、アーリントンカップ2着など、あと一歩の競馬でした。なんとか、重賞馬に、そんな関係者の願いを背負って前走からはスプリント路線にチャレンジし、これが見事、大正解。前走の彦根ステークス(3勝クラス)では良馬場でのスプリント戦、初出走初勝利。今回は雨中のスプリント重賞。馬場、左回り、最後の直線坂あり、など前走と全く異なる条件でも、しっかりと伸び、ゴール前では先行した2頭のGI馬と重賞馬を力強くかわして重賞制覇、長年の努力が報われる、感激の瞬間でした。


レッドアンシェルはこれスプリント戦、2戦2勝。次の目標はスプリンターズステークス制覇でしょうか。(株)東京ホースレーシング様のスプリンターズステークスといえば2連覇したレッドファルクスが思い出されます。偉大な先輩馬に続けるか、今後の活躍に期待が集まります。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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