きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

前代未聞、大量取り消し

ようこそいらっしゃいませ。

前代未聞の事態に激震が走ってます。今週から函館競馬が開幕。東京、阪神、函館で出走を予定していた競走馬156頭の出走取消が決定されました。
摂取したカイバなどから、禁止薬物の「テオブロミン」が検出。「今週の中央競馬(東京、阪神、函館競馬)の出走予定馬の中に、禁止薬物を含んだ飼料添加物を摂取した可能性のある馬が判明したため、それら全ての馬を競走除外としました。」とJRAから発表がなされました。

「テオブロミン」は興奮作用などがある禁止薬物で、馬の競走能力を一時的に高めるとして禁止薬物に指定されています。競走馬理化学研究所の調査により、厩舎に販売された飼料サプリメントに「テオブロミン」が含まれていることが判明。土日出走を予定していた競走馬が、大量出走取り消しされることになりました。この飼育サプリメントは以前から使用されていたものでした。
15日、発売元の日本農産工業株式会社から「この度の事態につきましては厳粛に受け止め、現在、全力で原因究明のために調査を継続しております。」として、発生事象と原因などの説明がなされました(競走馬用飼料の禁止薬物検出について 日本農産工業株式会社)。
説明によれば「原材料としてテオブロミンを使用しておりません。現時点では原因を特定出来ておらず、原因究明のために製品・原料および製造工程について調査しております。」とのことです。

来週は宝塚記念が予定されています。日曜行われる函館スプリントステークスは6頭が競走除外。13頭立てから7頭立てとなり、ユニコーンステークスは2頭が除外となって15頭立てから13頭立てとなっています。

1日も早い原因の特定が待たれます。

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