きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

日の丸オークス

6月14日は、昆貢 調教師、吉田直弘 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

日曜日にフランスのシャンティイ競馬場で行われるディアヌ賞(仏オークス)が話題を呼んでいます。日本人馬主の馬が2頭参戦し、JRA所属の武豊、クリストフ・ルメールも騎乗するからです。日本競馬のレベルが上がったのが背景にあるのでしょうが、世界も狭くなったものです。断然の人気を集めているのは、G1サンタラリ賞を勝ち3戦3勝と無敗街道を走るシャラフィナ。馬主がアガ・カーン殿下、アラン・ド・ロワイエ-デュプレ調教師、クリストフ・スミヨン騎手といえば、11年前に仏オークスを勝ち不敗のまま凱旋門賞も制覇した不世出の天才馬ザルカヴァを送り出した黄金チームです。久々にクラシックの舞台でグリーンの名家の勝負服が華麗な舞を演じるのでしょうか。

吉田照哉さんが購買したフランス馬コムがシャラフィナの対抗格一番手に推されているようです。1勝2着3回と勝ち切れないレースが続いていますが、前走の仏1000ギニーはハナ差2着と勝利までもう一息です。日本でもお馴染みのクリスチャン・デムーロが鞍上を務めます。ジャン・クロード・ルジェ厩舎の所属馬ですが、繁殖牝馬として来日しているアヴニールセルタンやラクレソニエール、古くはルメールのスタセリタ(ソウルスターリングの母)で仏オークスを勝っているこの名門厩舎は3頭出しです。その内の1頭カルティエムにルメールが乗ります。距離をオークスと同じ2100mに延ばして頭角を現してきた上がり馬で、目下2連勝中と勢いの良さが魅力です。

武豊騎手は日本のキーファーズさんが購買したアマレナで海外クラシック制覇を狙います。このコンビはジェニアルとラルクをフランス遠征させた経験があり、ジェニアルは重賞で大金星を挙げています。アマレナは所属厩舎も日本人調教師の小林智さんですから日の丸トリオでの挑戦です。父サドラーズウェルズ系ソルジャーホロー、母アモアジュ(その父デインヒル系タイガーヒル)という血統のドイツ産馬で、ジャイアントキラー(大物食い)の一族に誕生しています。兄アカディウスは2歳時のリステッドでしたが、後に吉田照哉さんに買われ凱旋門賞を勝ったデインドリームを完封しています。父のソルジャーホローは、独ダービーで大本命馬ノヴェリストを倒したパストリアス、バーデン大賞で怪物シーザムーンを狩り獲ったアワアイヴァンホーなどで世界を驚かせました。果たして人気馬たちに一泡吹かせることができるでしょうか。楽しみですね。

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