きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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土曜メイン京王杯2歳Sはどういう傾向のレースなのか?全般的にはクラシック云々というよりは、この時期での完成度の高さを競う性質が濃いようです。

実際、このレースを勝ってクラシックも勝利したのは、74年の桜花賞、オークスの二冠馬テスコガビー、98年のオークス馬ウメノファイバー、牡馬では昨日ちょっとお話したドクタースパートの皐月賞、46年の歴史を遡っても、これくらいのものです。

ところが1ヶ月後の朝日杯フューチュリティS、これとの関連で見ると、とても深いものがあります。昨年の覇者グランプリボスと2着リアルインパクトは、朝日杯でもワンツゥーフィニッシュを決めています。一昨年のエイシンアポロンも朝日杯で2着に健闘しました。

ちなみに昨年は後の三冠馬オルフェーヴルも出走しましたが、10着と今からは考えられない惨敗を喫しています。反面、13頭もの朝日杯馬を出しているのが京王杯です。完成度の高い馬が京王杯を勝ち、そこからさらにポテンシャルを秘める馬が朝日杯を突破し、さらにさらに成長力のある馬がクラシックを制する、そんな構図だろうと思います。

完成度の高さではモンストールでしょうか。父がデビュー2連勝で東スポ杯勝ちのアドマイヤマックス、その父デヒアも2歳時5-1-0-1と活躍しています。祖母イソノルーブルもデビュー5連勝と早くから才能を開花させ、桜花賞は落鉄の不利に泣きましたが、オークスでは逆襲成功。その母ダイナシュートもデビュー3連勝で京王杯勝ちと明らかに完成の早い血で固められています。将来性は先の課題として、現時点では一歩リードでしょうね。

では、意外なポテンシャルを秘めたダークホースはいないのか?明日はそのあたりを探ってみたいと思います。

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