きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) オークス

5月23日は、鹿戸雄一 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週は牝馬クラシック第2弾、優駿牝馬・オークスが行われました。京雅さんから和歌が届いておりますので、是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

オークス 京雅

無敵さあ
ハナ前凄い
一気行こ
快勝の姫
力差し切って

隠れたメッセージは「むはいかち あいこめて → 無敗勝ち 愛込めて」です。
無()敵さあ(
ハ()ナ前凄い(
一()気行こ(
快()勝の姫(
力()差し切って(


<京雅さんからのメッセージ>
桜花賞馬グランアレグリアがオークスではなく、適距離のNHKマイルカップを選択したことで、レース前からオッズが割れ混戦模様になりました。
桜花賞で敗れ、巻き返しを誓うダノンファンタジーとクロノジェネシス。フラワーカップ優勝後、桜花賞を回避してオークスに照準を絞ったコントラチェックが人気しましたが、ライバル馬を封じ込め1番人気で優勝したのは、無敗のラヴズオンリーユーでした。
道中では、じっくり控え、直線に入り、大外から末脚にかけます。当日の東京競馬場の傾向は逃げ馬が残りやすい状況。厳しいか、、と思われる位置取りから次々と先行馬をかわした瞬発力、上がり二ハロンの反応は驚異的でしたね。まさに力が違った一気の脚での、快勝の姫でした。無敗のオークス馬の誕生は13年ぶり5頭目の快挙でした。
ラヴズオンリーユーのオーナーはDMMドリームクラブ(株)様。競馬事業参入時から話題になっていましたが、早速G1制覇ということで、益々注目が集まりそうで、今後の活躍も期待大です。まさにこの勝利は馬名の由来にもあるとおり、関係者の皆様への「愛を込めて」の勝利でした。


またM.デムーロ騎手はこの勝利でクラシック完全制覇。先日はC.ルメール騎手も大記録を達成しており、JRA免許取得後の2人の実績は素晴らしいものです。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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