きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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エリザベス女王ほど世界中の競馬ファンに名を知られ親しまれている人はちょっと他にいないでしょう。今年もダービーにカールトンハウス(1番人気3着)を送り込むなどオーナーとしての盛名はもちろんそうですが、世界中に女王の名を冠したレースが存在するからです。

本家イギリスにはクイーンエリザベス2世S、マイルのチャンピオン決定戦で今年は怪物フランケルが圧勝、レースの価値をさらに高めてくれました。アメリカはクイーンエリザベス2世チャレンジカップS、香港には春競馬の頂点クイーンエリザベス2世Cがあります。

なにしろイギリス連邦16カ国を束ねる女王なのですから、オーストラリアやカナダなどを始め女王と競馬は、切っても切れない関係にあります。“競馬の伝道師”といった趣きですね。蛇足ですが、有名なキングジョージ6世&クイーンエリザベスS、こちらは女王のご両親を顕彰したものです。

さて、明日の京都エリザベス女王杯は1975年に女王が来日されたことを記念して76年に創設、3歳牝馬三冠の最終関門として2400mで行われていましたが、96年から2200mの牝馬最強決定戦に変更されています。

昨年は女王陛下の国からやって来たスノーフェアリーが圧巻のパフォーマンスで本場の奥深さを見せてくれました。今年も彼女は連覇をめざして京都に姿を現しました。1歳下のオークス馬ダンシングレインも不気味ですね。

この京都のレースが世界に数多ある女王顕彰レースの頂点を極めるようなレースに育つと嬉しいのですが。

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