きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2019.3.14

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 金鯱賞

先週は4つの重賞競走が行われました。オジュウチョウサンの強さが目立った阪神スプリングジャンプ。15度目の挑戦でようやく重賞タイトルを手にしたフロンテアクイーン。劇的な同着決着となったフィリーズレビュー。そして大阪杯の前哨戦、金鯱賞。どれも印象深いですが、京雅さんは金鯱賞を和歌に詠みました。レース頭に浮かべながら、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

金鯱賞 京雅
不安無き
強さ抜群
勝ちに行こ
突き放し見事
さすが王なり

隠れたメッセージは「ふつかつさ きんことり → 復活さ 金鯱取り」です。
不()安無き(
強()さ抜群(
勝()ちに行こ(
突()き放し見事(
さ()すが王なり(


<京雅さんからのメッセージ>
小雨の中京競馬場での金鯱賞、GI馬が5頭揃った豪華なメンバーの中で、優勝したのは2番人気ダノンプレミアム。
川田将雅騎手騎乗の同馬は、抜群のスタート、直線に入ってスッと好位につけ先行馬を追い、残り300メートル地点で先頭に立つと、上がり最速で力強く抜け出して重賞4勝目。
一昨年のJRA最優秀2歳牡馬は、ダービー後の9カ月半にも及ぶ長期休養をものともせず、この金鯱賞を見事勝利で飾り、驚異の完全復活を果たしました。
この復活劇で、脚元の不安はきれいに解消され、「おかえりなさい」と声をかけたファンも多かったことでしょう。
加速力と瞬発力が際立ち、やはり別次元の強さのダノンプレミアム。
今日の金鯱賞で、今後の飛躍を期待させる「ダノンプレミアム劇場の第2幕の開幕」です。
なお、単勝は、この圧勝劇にも拘わらず、まさかの3.5倍。文字通りの「プレミアム配当」でした。


昨年の秋を全休し、満を持しての登場となったダノンプレミアム。次走の公式発表はまだですが、次は大きい舞台が予想され、大阪杯や香港GⅠのクイーン・エリザベスII世カップが候補視野に入っているのではないでしょうか。
ちなみに、本日の和歌で「王」と「追う」が掛詞になっていることに気が付いた読者の方はもう立派な“京雅”通(つう)と言えるでしょう。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。