きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

中山記念がG1昇格を果たす日

2月22日は、河内 洋 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

中山記念は、中山大障害とともに古い歴史に彩られる伝統のレースであり、有馬記念、皐月賞に並ぶ高い人気を誇っていますが、近年はドバイへの架け橋として評価が高まっています。11年にヴィクトワールピサがこのレースから日本調教馬としては初のドバイワールドC制覇の偉業を成し遂げたのを皮切りに、14年ジャスタウェイ、16年リアルスティール、17年ヴィブロスと直近の5年間で3頭ものドバイターフ馬を生んできました。昨年も勝利には一歩届きませんでしたが、中山記念8着だったヴィブロスが堂々2着に健闘してこのレースの信頼性の高さを証明しました。

距離1800mのドバイターフと相性抜群なのは、同距離というのも大きいのでしょうが、この時期の中山の馬場が力のいる状態になりやすく、3コーナーからスパートして一気に直線の急坂を駆け上る底力を要求されるのも海外の重目のコースと似通っているからでしょうか?16年に2着だったリアルスティールがドバイターフを勝ったのは前述の通りですが、シーマクラシックでその時の勝ち馬ドゥラメンテが2着、6着のラストインパクトが3着したり、一昨年の勝ち馬ネオリアリズムが香港のクイーンエリザベス2世Cを制圧したのも、それと関係がありそうな気がします。

今年もシーマクラシック出走のスワーヴリチャード、ドバイターフを狙うディアドラがスタンバイし、ウインブライトはドバイの2週間後にオーストラリアで行われるクイーンエリザベスSに登録しています。出走となると、目下30連勝中の女帝ウィンクスのラストランに立ち会うことになります。これだけの実績を積み上げ世界に直結しているレースがG2に据え置かれているというのも不思議な気がします。G1中山記念の誕生を心待ちにしたいものです。

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