きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) シルクロードステークス

1月31日は、高橋 祥泰 調教師、根本 康広 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週は土日で3つの重賞が行われましたが、京雅さんからはどのレースの和歌が届いたでしょうか。楽しみながら隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

シルクロードステークス 京雅
競い来た
抜けずにあえぐ
望み有り
見ろスマッシュよ
力繰り出せ

今週は当協会の(株)ダノックス様が優勝したシルクロードステークスを和歌に。

隠れたメッセージは「きぬのみち たぐりよせ → 絹の道(シルクロード) 手繰り寄せ」です。
競()い来た(
抜()けずにあえぐ(
望()み有り(
見()ろスマッシュよ(
力()繰り出せ(


北村友一騎手はゴール前の混戦で前が詰まると見るや、最内から迷わず外へ。重賞連勝へ望み有りの進路変更で愛馬をエスコートし、優勝を手繰り寄せました。着差もつける強い勝ち方。この馬の直線に入ってからの脚は凄い。これでまた一歩、偉大な父ロードカナロアに近づいたか。
シルクロードステークス前日、全豪オープンで大坂なおみ選手が激闘を制し、世界女王になり日本列島は興奮冷めやらぬ状況。そんな大坂なおみ選手のスマッシュの如く、ダノンスマッシュはコート(馬場)の内から大きく左へ打ち分けたような鮮やかなスマッシュ。相手を打ち砕き、高松宮記念に弾みをつけた強烈な走りだった。

シルクロードステークスは、京雅さんが語るように、全豪オープンのサイン馬券が読み取れれば、読者の皆様も馬券は楽勝だったのではないでしょうか。次週も好ご期待!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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