きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 京成杯

1月17日は、南井 克巳 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
今週も覆面歌人 京雅さんから重賞結果を表した和歌(沓冠※)が届いております。今週はクラシックを目指す馬たちの戦い京成杯(GIII)。隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)

京成杯 京雅
先ずは行く
ドラフト馬ほら
飛躍迅し
ラスト伸び勝つ
形勢も良く

隠れたメッセージは「まどひらけ くらしっく → 窓開け クラシック」です。
先()ずは行く(
ド()ラフト馬ほら(
飛()躍迅し(
ラ()スト伸び勝つ(
形()勢も良く(


京成杯は、何と、キャリア1戦馬が、リーディングジョッキーのC.ルメール騎手の完璧な騎乗で京成杯制覇。今回の和歌は、そのレースぶりを詠んだもので、ドラフトの様に選び抜かれた駿馬たちが競い合うなかで、ラスト直線で鬼の末脚を使って伸びて、見事に勝利(「形勢も良く」は「京成(杯)」の掛詞)。優勝馬の名前は、ラストドラフトで、その勝ち馬の名前を巧みに歌い込んだものでした。そして隠されたメッセージは、これからの活躍を期待して、「窓開け クラシック」。

次週の重賞はアメリカジョッキークラブカップ(GII)、東海ステークス(GII)の2つ。どちらの和歌が京雅さんから届くのか、乞うご期待!


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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