きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

G1レース4連チャン

12月6日は、中尾 秀正 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

今週は1日でG1レース4連チャンの豪華版・香港国際競走の馬券発売が実施されます。発走順に最初の香港ヴァーズ、近年はハイランドリールやフリントシャーなど凱旋門賞やBCターフといった秋の大レースで上位に健闘した馬が実力通りに勝ち負けする傾向が強くなっています。そのトレンドをトレースするなら凱旋門賞4着のヴァルトガイスト、同6着のサルウィンなどが浮上してきます。愛ダービー馬ラトローブもメルボルンCを自重してここに備えてきました。ライアン・ムーアが騎乗するフランケル産駒のミラージュダンサーは格下感はありますが素質は確か。不気味な伏兵です。リスグラシューとクロコスミアの日の丸ナデシコ軍団は牡馬に混じって普段通りの競馬ができるようなら差はないと思えるのですが。

次の香港スプリントは地元勢の層が圧倒的に厚いですね。G1初挑戦でも10戦9勝2着1回と天上に昇る勢いのホットキングプローンがマジックマン・モレイラ騎乗もあって人気を集めそうです。旧勢力ではミスタースタニングの手堅さは無視できませんし、近走は酷量に泣いているアイヴィクトリーも日本から駆けつけるルメール騎手で新境地を開くかもしれません。今春のチェアマンズスプリントプライズでそのアイヴィクトリーの4着に頑張ったファインニードルは、当時よりさらに充実して強くなっています。強力な地元勢に一泡吹かせるとしたら、この馬でしょうか?

3番目の香港マイルは、地元の星ビューティージェネレーションで断然のムードが充満しています。レーティング126ポンドはアイルランド年度代表馬のアルファセントーリやドバイターフで日本勢を一蹴したベンバトルを凌ぐ芝のマイル部門世界一に君臨しています。今季も3連勝と無敵を誇り、彼が負ける姿はちょっと考えにくいというのが実感です。でも競馬のことですから、ペルシアンナイト、モズアスコット、ヴィブロスも日本のG1馬の誇りにかけて頑張ってほしいものです。

最後は最高賞金レースの香港カップですが、日本遠征の宝塚記念で2着と貫禄を示した地元の大将格ワーザーが直前に取り消して混戦模様?このレースにはケレン味のない逃げに定評のあるタイムワープとグロリアスフォーエバーの全兄弟がペースを創ります。サングレーザー、ステファノス、ディアドラは高速馬場の日本で鍛えた末脚が生きる展開に恵まれるかも?表彰台の真ん中に日の丸をなびかせて有終の美を飾る?

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