きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

凱旋門賞への挑戦

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今週は3日開催、日曜はフランス・パリロンシャン競馬場で凱旋門賞が行われ、海外馬券が発売されます。今年日本からは4歳馬クリンチャーが参戦。世界の壁に挑みます。ロンシャン競馬場での凱旋門賞開催は3年ぶり。2年半の改修工事を経て、新たな世界最高峰の舞台へと変貌しました。

日本からの遠く離れた凱旋門賞の舞台へ初めて挑戦したのは1969年のことでした。世界で勝つことを目標に育てあげられたスピードシンボリは天皇賞を勝ち国内頂点に立つと、まずはワシントンD.C.インターナショナルに参戦。過去日本から海外遠征した馬の中では最先着を確保し、能力の高さを示しました。そのスピードシンボリが欧州へと向かうのは6歳秋。欧州遠征が計画され、オーナーの和田共弘さんが渡航・滞在費用を自己負担し自身の夢を実現させたのでした。前哨戦のドーヴィル大賞典では最下位に敗れたものの、凱旋門賞本番では着外だったもののそれでも後方から前の馬を10頭ほど交わして挽回してみせたのでした。

日本馬の初挑戦からまもなく50年。その間、多くの名馬が世界最高峰に挑み、世界の頂点への想いを歴史を刻んできました。今年世界最高峰に挑むクリンチャーには、歴代の名馬が切り開いてきた道に恥じないレースをぜひ魅せてもらいたいです。

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