きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

海外馬券、ジャックルマロワ賞

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日曜は札幌競馬場でエルムステークス、新潟競馬場では関屋記念、また日本時間の深夜23時にフランス・ドーヴィル競馬場で行われるジャックルマロワ賞が海外馬券として発売されます。ジャックルマロワ賞には日本から4歳馬ジェニアルが出走を予定しておりましたが、調教中の外傷により回避。残念ながら出走取り消しとなりましたが、JRAでの馬券発売は予定通りに実施されます。

ジャックルマロワ賞といえば、古くからの競馬ファンならタイキシャトルを思い出す方も多いことでしょう。
1990年代、日本を疾風のごとく駆けていた日本育ちの外国産馬はその行き場を海外レースへと向けます。タイキシャトルもその中の1頭でした。マイルチャンピオンシップにスプリンターズステークス、翌年の安田記念と圧勝。日本調教馬初の欧州G1制覇こそモーリス・ド・ゲスト賞でのシーキングザパールに越されたものの、その翌週にジャックルマロワ賞を制しタイキシャトルの名を世界に示したのでした。当時、海外レースの馬券をこうして買えるなんて想像だにしませんでしたが、結果を出して扉をこじあけ、あとにつづいた日本馬の活躍や挑戦によって海外レースに一票投じられるようになったことは感慨深いものがあります。

同じ1600m。国内で行われる関屋記念には22年ぶりの3歳馬優勝を目指してフロンティアがレースに挑みます。札幌ダート重賞のエルムステークスは、横山典弘騎手と横山和生騎手の親子対決となりました。海外に国内に、どうぞ競馬をお楽しみください。

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