きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2018.8.4

ゆかりの名馬を訪ねて~ロジユニヴァース~

ようこそいらっしゃいませ。

中山馬主協会および中山競馬場にゆかりの名馬をご紹介する本企画。
今週の名馬は、中山馬主協会会員の久米田 正明 様の所有馬で日本ダービー(GI)を制したロジユニヴァースをご紹介します。現在は、種牡馬として、自身と同じダービー馬を輩出するため奮闘中です。

<ロジユニヴァース概略>
通算成績:10戦5勝
重賞勝鞍:日本ダービー(GI、2009)、弥生賞(GII、2009)、ラジオNIKKEI杯(GIII、2008)、札幌2歳ステークス(GIII、2008)
優駿スタリオンステーションに繋養され、種牡馬として活躍。現在、12歳。


優駿スタリオンステーションの山崎さんにロジユニヴァースについて、お話を伺いました。
馬房でも大人しい様子のロジユニヴァース
―――競馬関係者なら一度は勝ちたい日本ダービーを制した名馬が優駿スタリオンステーションに来たときはどのようなお気持ちでしたか?
山﨑:優駿スタリオンステーションとしても、日本ダービーを制した馬を預かることは初めてでしたので、期待もすごいですし、しっかりと良い馬を出さないといけない、という緊張感もありました。

―――優駿スタリオンステーションにやってきたロジユニヴァースの最初の様子はいかがでしたか?
山﨑:やはり、あの日本ダービーを勝った馬ですので、雰囲気というか、オーラというか、そういうものは感じましたね。

―――種付の時の様子などはいかがでしょうか?
山﨑:普段は落ち着いて、ゆったりしているタイプで、頭も良いので、種付時もゆっくりと探りながら慎重に種付するタイプですね。

―――ロジユニヴァースの初年度産駒は2017年にデビューしていますが、産駒やその走りを見ての印象はございますか?
山﨑:ロジユニヴァースのお父さんネオユニヴァースも日本ダービーの勝馬ですので、中長距離で活躍する産駒が多いのかと思っていましたが、短い距離でも活躍していますね。あとは、3歳秋以降など、いわゆる大人になってから良くなる晩成タイプが多いのかな、と感じていましたが、こちらも良い意味で裏切られ2歳からしっかりと勝ち上がる馬も多いですね。久米田オーナーの息子様の所有馬であるピースユニヴァースがその代表ですよね。2歳重賞でも上位にきていますし。

―――今後の期待としては、やはり重賞制覇でしょうか?
山崎:そうですね、もともとは成長してからと思っていた部分がありましたので、重賞でも良い勝負ができる馬が今後、増えてくるのではないかと思っております。
産駒の益々の活躍が期待されるロジユニヴァース
―――最後にこのホームページをご覧になっている一般のファンの方や馬主さんへメッセージがあればお話し下さい。
山﨑:日本ダービーを勝っているということもあり、一般のファンの方からの人気も高い馬です。また久米田オーナーもロジユニヴァースの様子を見に、よく足を運んでいただいておりますので、そういった皆様の思いに応えるためにも、大活躍する産駒が出てほしいと思います。競馬場で、ロジユニヴァースの子を見た際は、是非、応援していただけたら嬉しいです。

久米田正明オーナーにも、お話を伺いました。
『昨年ロジユニヴァースの初年度産駒がデビューし、種付頭数の割には、中央・地方の両方で良い結果を残してくれたことに嬉しさと安堵が込み上げてきました。私の気持ちとしては、ロジユニヴァースが種牡馬、そして生涯を終える最後の最後まで見守る覚悟でおります。今後、GI、GII、GIIIといった大舞台で活躍してくれる後継馬が育つことを楽しみにしております』

★種牡馬の一年★
繁殖牝馬の状態にもよりますが、種牡馬が最も忙しくなる種付シーズンは3月下旬から6月上旬頃。1日に複数の繁殖牝馬と種付を行うことも珍しくありません。
種付シーズンが終わり夏になると、放牧地でゆったり過ごしたり、一般ファンの来訪を出迎えたりもします。そして、来シーズンの種付に備え、適度な運動を行い、馬体を維持することも種牡馬の仕事の一つです。