きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ゆかりの名馬を訪ねて〜レッドアリオン〜

7月28日は、荻野琢真 騎手、谷原義明 調教師、本間忍 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ

今週の「ゆかりの名馬を訪ねて」は、昨年の6月に引退し、セカンドキャリアをスタートさせたレッドアリオン号を紹介させていただきます。

<レッドアリオン号>
通算成績:40戦7勝
重賞勝鞍:読売マイラーズカップ(GII、2015、京都) 関屋記念(GIII、2015、新潟)
現在は、鹿児島大学 乗馬部において競技用乗用馬としてトレーニング中。

2017年6月登録抹消後、同年6月に引退馬ファンクラブ(TCCFANS)の支援によって、NPO法人吉備高原サラブリトレーニングで休養し、同年9月に手術を行い回復。
引退馬ファンクラブを通じて、現在は鹿児島大学乗馬部において乗用馬としてトレーニングを受けながらセカンドライフを過ごしている。


今回は、鹿児島大学 共同獣医学部で教授を勤めておられ、乗馬部のコーチをされております帆保 誠二様よりお話しをお伺いしました。
元気に駆け回るレッドアリオン
―――レッドアリオン号の今の生活を教えてください
帆保氏:現在は連日乗用馬としての調教を行い過ごしています。大学乗馬部で私や学生部員が乗り大会出場のための調教を受けています。

―――大会に出場するまでとは、乗馬としても本格的ですね。
帆保氏:はい。先日の6月末の障害の大会では60センチとやや低めの障害ながら満点の結果を出すなど早くも乗馬としての才能がレッドアリオンには見られます。
やはり、中央競馬でも結果を出し、しっかりと(競走馬としての)調教をうけてきたという土台があるので、乗馬としてのセンスも十分にあるのではないでしょうか。

―――レッドアリオン号の性格など内面的な部分を教えてください。
帆保氏:性格はキツメで、負けず嫌いなところが見られます。他の馬を噛んでしまったり蹴ったりするやんちゃな部分もあります。これも競走馬時代からそのまま引き継がれている性格なのかなと思っています。
他馬を噛んだり蹴ったりするやんちゃな面も
―――好きな食べ物などはあるのでしょうか。
帆保氏:食事では、好きな食べ物としてTCCFANSの会員みなさんから送られてくるフレーバー付きのペレット(麦や米ぬかを配合して作られる粒状の餌)や青草はとても美味しそうに食べています。

―――レッドアリオン号が今後乗用馬として更に成長するための課題などがありましたら、教えていただけないでしょうか。
帆保氏:時折,他の馬に威圧的な行動をとりますので,今後は他の馬との関係も含め様々な環境に慣れることが重要だと考えております。元々適応能力が高い馬ですので,乗馬としても活躍できると信じています。

《(株)東京ホースレーシングのご担当者様からコメントをいただきました》
初勝利まで5戦もかかり当初は心配させられたことを覚えております。
徐々に力をつけていき、読売マイラーズカップと関屋記念を半年間で優勝してくれて、やっと実力を証明してくれたときには本当に嬉しかったです。
40戦と長い期間頑張ってくれたことに感謝しておりますし、レッドアリオンの個性的な性格はクラブ会員様やファンの皆様にも愛されていたのではないかと思います。
これからも長生きしてもらい、現役の時と同じように皆様から愛され続けてもらえることを願っております。

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