きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

競馬の殿堂

6月14日は、昆貢 調教師、吉田直弘 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

JRAの顕彰馬にロードカナロアが選出されました。史上33頭目、スプリンターとしては初めての栄光です。関係者の皆様、おめでとうございます。ニホンピロウイナー、サクラバクシンオーといった名馬も成し遂げられなかったサラブレッドの頂点を極めたのは、日本馬にとっては難攻不落とされた香港スプリントを圧倒的なパフォーマンスで2連覇した偉業が決め手になったのでしょうか。初年度産駒から牝馬二冠のアーモンドアイを出した快挙もイメージアップを後押ししました。正式にはコメントされていませんが、種牡馬実績も含めて選出されたのは、たぶん第1回のクモハタ以来だろうと思われます。

競馬先進国では、どの国も「ホール・オブ・フェイム」、略称「競馬の殿堂」という形で歴代の名馬や競馬発展に功績のあった調教師、騎手、馬主などホースマンたちを顕彰しています。顕彰馬、顕彰者にとっては、かけがえのないステータスであり、競馬に人生を捧げてきた証しであり、生涯の誇りです。日本もそれに倣って制定された制度なのでしょうが、海外と違って馬主が顕彰対象に含まれないのは違和感があります。

たとえば今年のダービーをワグネリアンで勝った金子真人さんは、イの一番に殿堂入りして不思議のない馬主さんです。キングカメハメハ、ディープインパクト、マカヒキ、ワグネリアンと4頭のダービー馬を輩出し、とくにワグネリアンなんかは、父ディープインパクト、母ミスアンコール、母の父キングカメハメハ、祖母ブロードアピールとすべて金子さんの所有馬でした。外国産馬クロフネで日本競馬に強烈なインパクトを与えてくれたのも忘れられません。競馬は馬主さんあっての文化です。難しいハードルも多いのでしょうが、JRAにぜひ考えていただきたい問題です。

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