きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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TCK(東京シティ競馬)が大井競馬場の馬場をオールウェザー化する計画を進めているようです。2年連続で外国馬の参戦のないジャパンCダートの現状を思うと、かなり画期的で勇気のある決断ですね。

よく言われるように、日本と欧米ではダートの質からしてそもそも異なり、“別の競馬”だと考えられています。しかもJRAのG1レースであるフェブラリーSはスタート直後に芝コースを横切る変則設計であり、ジャパンCダートの阪神は世界標準から外れる右回り、距離もチャンピオンシップを争う2000mではありません。

オールウェザー馬場に改修し思い切って左回りにすれば、欧米ホースマンの違和感もなくなるでしょう。TCKでは暮れの東京大賞典が今年から国際G1に格付けされ、海外に向かって大きく扉が開かれました。

のみならずオールウェザーコースとなれば、日本の芝路線の有力馬参戦の機会も増えるでしょう。馬主さん、調教師さんには選択肢が広がります。毎度同じような顔ぶれの交流競走を繰り返すより、はるかに魅力的な番組が組めるようになります。オールウェザー化計画の目的が集客にあるとしたら、素敵な相乗効果が続々と生まれてきそうです。

東京大賞典が日本を代表するレースになる?日本のダート競馬のあり方、交流競走の位置づけを見直す良いチャンスなのかもしれません。

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