きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

クラシックドリーム

5月17日は、加用正 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

本場イギリスのエプソム・オークス、エプソム・ダービーが2週間後に迫りました。6月1日の金曜日にオークス、翌2日の土曜日がダービーというプログラムです。今年は日本関連のサラブレッドが話題の中心になっているのが特徴です。ダービーでディープインパクト産駒でノーザンファーム生まれのサクソンウォリアーが1倍台のオッズに支持され、2番人気以下は10倍以上という飛び抜けた人気ぶりです。ご承知のように、ここまでレーシングポストトロフィーと2000ギニーのG1を含めて無傷の4戦4勝。名伯楽エイダン・オブライエン師がもともとダービー向きと自信満々だった馬で距離延長にも不安はありません。

日本関連で言えば、フランスから参戦するパスカル・バリー厩舎のスタディオブマンもディープインパクトの血。この馬は白老ファームに預託された生産馬です。サンクルーのG2グレフュール賞を快勝しての海峡越えは11年のダービーゴール前で奇跡の末脚を駆使したプルモアと同じローテーション。不気味な伏兵に浮上しました。レーシングポストTでサクソンと抜きつ抜かれつのデッドヒートを演じたジョン・ゴスデン厩舎のロアリングライオンは、日本時間今夜のダービー最後で最大のトライアルG2ダンテSで復活の雄叫びを上げるのでしょうか?例年以上の盛り上がりは必至でしょうね。

オークスの本命候補に擬されていたこれもディープインパクトのセプテンバーですが体調が整わず、どうやら回避が濃厚なようです。代わって本命に浮上したのがラーティダーという新鋭牝馬。ドバイシーマクラシックで日本のブエナビスタの追い込みを退けた女傑ダーレミの娘です。2戦2勝とキャリアは浅いのですが、勝ちっぷりの良さは二重丸。良血の奥の深さに期待が集まっています。母と同じ馬主のアンドリュー・ロイド-ウェーバー卿は「オペラ座の怪人」「キャッツ」といった世界的大ヒットミュージカルの作曲家で、日本でも幅広く根強い人気を誇っている巨匠です。昨年のオークス馬にして凱旋門賞馬エネイブルと同じステップを歩んで来たのがオブライエン厩舎のマジックワンドという新星。生涯1勝ながら愛オークスを制した稀代の癖馬チキータの半妹の良血で、セプテンバー回避なら主戦ライアン・ムーアが手綱を執るのはこちら。人気の高い血統馬が揃いダービーにも見劣りしない熱戦が期待できそうです。

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