きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

新潮流が襲来?

5月3日は、高橋義忠 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

初夏の薫風とともにケンタッキーダービーがやって来ます。今年も話題豊富でお楽しみ盛りだくさんのプレミアムサタデーになりそうです。話題のヘッドラインは大西洋を超えて遥々アイルランドから遠征して来るメンデルスゾーンの存在感でしょうか。元々がキーンランドのセプテンバーセールで300万ドルの破格値でクールモアに購買されて海を渡った馬ですから、里帰りと言えるかもしれません。昨秋にはデルマーのBCジュベナイルターフで故郷に錦を飾っており、春先ドバイ遠征ではUAEダービーで18馬身半という驚愕の大差勝ちで世界を震撼させました。日本のカジノドライヴもそうでしたが、世界で一番多く飛行機に乗っている馬でしょうね。

ケンタッキーダービーでも3戦3勝で地元ファンの支持を一身に集めるジャスティファイと人気を争っています。ともに早逝した幻の大種牡馬スキャットダディの血統です。北米で、南米で、ヨーロッパでも次々と仕上がり早の傑出馬を出しています。日本でもファルコンSで父にJRA初重賞をプレゼントしたミスターメロディが今週末のNHKマイルCでG1の壁に挑みます。亡き父に捧げる日米G1同日制覇の快挙も夢ではないかも?

もう一つの話題は、新興シンジケートとして注目されているチャイナホースクラブの台頭です。組織名通りチャイナマネーの威力で、世界中のセリ市で話題沸騰させてきました。会費100万ドルと噂されるお金持ち集団ですが、馬所有の基本姿勢はクールモアなど有力シンジケートとの相持ち、手堅くリスクヘッジを貫いています。堅実に長く競馬を楽しむ健全な知恵と言えそうです。今年のケンタッキーダービーでは前出のジャスティファイ、3番人気のオーディブルなど有力馬を続々と送り込んできました。種牡馬や馬主、さまざまな方面から新潮流が押し寄せようとしている今年のケンタッキーダービーです。

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