きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

リステッドレース考察【後】

3月15日は、武 豊 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
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来年から実施される降級制度の廃止に伴って、増え続ける一方のオープン馬の活躍の場を拡げることを狙いにリステッドレースが導入されることになりました。欧米をはじめ世界の競馬シーンではお馴染みの番組形態ですが、日本では初お目見えとなります。オープン馬の膨張に沿った形で番組を細分化して、G1を頂点にG2、G3、リステッド、オープン特別の5階層から成るピラミッド構造が築かれます。

初年度の来年は、現在行われているオープン特別競走の約半分にあたる65レースがリステッドレースに格付けされます。オープン特別の1着賞金は、2歳・3歳戦が1900万円、古馬の芝2300万円、ダート2200万円が標準ですが、リステッド格付けは増額されるようです。その上の混合G3の優勝賞金が4100万円ですから、オープン特別との間を取るような形になるのでしょうか?リステッドの格を堅持するためには、それくらいの配慮は必要でしょうね。

オープン馬たちは各自の実力に応じたレースを選択することになります。想定される除外の問題をクリアーするには、出走順位も従来の賞金順ではなく、世界標準となっているレーティングが重要視されるようになるのでしょうか?高いパフォーンスを実証した順番に優先権が与えられる仕組みです。日本競馬のあり方を探るという意味でも、降級制度廃止とリステッドレース導入の改革2点セットは考えさせられる問題です。

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