きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

今年の凱旋門賞

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年が明けたばかりで、ヨーロッパではG1戦の開幕もまだまだ先の話ですが、巷ではもう秋の大一番・凱旋門賞の話題で盛り上がっているようです。それというのもヨーロッパを代表する牡牝の強豪二頭が今年も現役を続行することになったからです。両馬はともにジョン・ゴスデン厩舎の所属で主戦ジョッキーもフランキー・デットーリ騎手とまったく二重写しのように被ります。デットーリがどちらを選ぶのか、今からファンはワクワクドキドキさせられています。

強豪二頭、その一頭は昨年のヨーロッパ年度代表馬に輝いたエネイブルです。凱旋門賞を頂点にG1を5勝、近年の最強ステイヤーと言って憚らない牝馬です。ガリレオ系ナサニエルの初年度産駒で、豊かなスピードに恵まれスタミナも申し分ないあたりは父譲りなのでしょう。サドラーズウェルズ3X2の極端なクロスも、この天性のステイヤー資質を後押ししているのでしょうか。トレヴに並ぶ凱旋門賞連覇が今季の大目標です。

もう一頭は英チャンピオンSを圧勝してヨーロッパ最優秀3歳牡馬に選定されたクラックスマン。こちらもガリレオ系の血でフランケルの初年度産駒。オーナーのアンソニー・オッペンハイマー氏はゴールデンホーンでゴスデン調教師、デットーリ騎手とチームを組んで既に凱旋門賞を制しており、昨年はエネイブルにデットーリ騎手を譲った形になりましたが、本格化なった今年は凱旋門賞2勝目に驀進するのでしょう。

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