きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2年越しのユメ

2月19日は、柴山 雄一 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

中央競馬今年最初のG1・フェブラリーステークスは4番人気のノンコノユメが、1番人気のゴールドドリームをゴール前クビ差捉えて見事中央G1初制覇となりました。
レースを振り返ると、ニシケンモノノフが先手を奪って逃走。ケイティブレイブが2番手、2番人気のテイエムジンソクが3番手につけ、1000mの通過が58秒3でレースが展開。かなりの激流となった中を後方からノンコノユメが追走し、直線外から先に抜け出して先頭に立ったゴールドドリームをさらにその外から猛追してクビ差交わしての勝利となりました。
ノンコノユメは、3歳時の2015年に大井競馬場でのジャパンダートダービーを制覇していましたが、今回中央G1は初制覇となりました。鞍上の内田騎手がG1レースで勝利ジョッキーの舞台に立つのも久しぶりのこと。2014年のヴィクトリアマイル以来となる4年ぶりのG1勝利となりました。

ノンコノユメといえば、2016年のフェブラリーステークスを思い出します。当時コパノリッキーが調子を崩してチャンピオンズカップ、東京大賞典とつづけて敗れ、かわりに台頭してきたのがノンコノユメにモーニンを中心とした明け4歳世代でした。モーニンは6戦5勝でフェブラリーステークスに挑み、ノンコノユメはチャンピオンズカップ2着からの参戦でした。その期待に応えるかのように4歳馬2頭のワンツーとなるも、1番人気だったノンコノユメは2着に終わり、かしわ記念、帝王賞とコパノリッキーの巻き返しで敗れ、以降久しく勝利からも遠ざかりました。
前走の根岸ステークスで11戦ぶりの勝利をレコードタイムで飾り、そしてフェブラリーステークスを制覇。王者ゴールドドリームを撃破しての勝利ですから、2年前のフェブラリーステークスでユメを背負ったころの走りに復活を遂げたと言ってよいでしょう。最強の末脚を武器に、今年のダート戦線でさらにユメを広げてくれそうです。

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