きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

リーディングサイアー

ようこそいらっしゃいませ。

JRAは今日一日を残していますが、リーディングサイアーは帝王ディープインパクトが独走状態で6年連続のチャンピオンを決めています。ディープは2歳戦でも強く、この分野では父サンデーサイレンスが04年に樹立した勝ち上がり頭数51頭(JRA47頭・海外4頭)世界最高記録に対して、ディープは最終日を残して53頭(JRA49頭・海外4頭)が勝ち上がり、この分野では遂に偉大な父を超えました。こうした2歳時から卓越した能力を示し、クラシックシーズンには完成期を迎え、古馬になっても力が衰えない成長力は、8年連続でヨーロッパ種牡馬チャンピオンに君臨し続けているガリレオも同様です。サラブレッドの進化はここまで来た!そんな思いが改めて湧き上がって来ます。

しかしリーディングサイアーにもお国柄が現れます。フランスでは凱旋門賞の賞金が飛び抜けて高いため、今年はエネイブルの父ナサニエル、昨年はファウンドの父ガリレオ、少し前には凱旋門賞連覇のトレヴの父モチヴェーターが連続種牡馬王といった具合にリーディングサイアーは凱旋門賞馬の父の指定席となる傾向があります。

アメリカも今年から総賞金1200万ドル≒14億円・1着賞金700万ドル≒8億円の超高額賞金レース・ペガサスワールドCが創設され、その勝者アロゲートの父アンブライドルズソングが死後4年目にも関わらず戴冠しています。北米ダート競馬のチャンピオンは、このペガサスワールドCから1着賞金600万ドル≒7億円のドバイワールドC、そして同330万ドル≒3億8000万円のBCクラシックで締めくくる超金満レース路線が定着していきそうです。一発勝負型か?幅広いカテゴリーや分野で満遍なく能力を発揮する安定型か?どちらが良いという問題ではないでしょうが、来年もファンを熱くする競馬を見せてもらいたいものです。

×