きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

有終の美

12月25日は、浜中 俊騎手、三津谷 隼人騎手、武井 亮調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

日曜中山競馬場で行われた2017年総決算グランプリ有馬記念は、キタサンブラックが逃げ切りVを決め、引退レースを見事有終の美で飾りました。
1枠2番からのスタートから好スタートを決めて先手を奪い、道中のペースは1000m通過が1分1秒5。スローに落としてマイペースに持ち込み、直線でも後続を寄せ付けず、最後は2着クイーンズリングに1馬身半差をつけての勝利でした。

レース後にはお別れセレモニーが行われ中山競馬場で行われ、オーナー北島三郎さんがはっぴ姿で「まつり」を熱唱。競馬場内に歓声と拍手で沸き返りました。キタサンブラックはG1・7勝で、G1勝利数でシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカに並びました。また1着賞金も加わり、獲得賞金総額18億7684万3000円でテイエムオペラオーを抜き歴代最多。菊花賞を勝ち、北島三郎さんに馬主生活47年目で初のG1タイトルをプレゼントしたキタサンブラックは、記憶にも記録にも刻まれるスターホースとなりました。

ディープインパクトという偉大なる弟と同じ血を持ちながら、その陰に隠れていた全兄ブラックタイドの血がこうして躍動し、50年にも渡って馬主生活を送りつづけてこられたからこそ巡り会えたその軌跡に、感動のみならず多くのことを何か学び得たようにも感じます。

今週木曜日には中央競馬最後のG1ホープフルステークスが行われます。有馬記念が終わり、そして始まる。ひとつのドラマが終わり、来年のクラシック戦線へ向けた新しいドラマが始まろうとしています。

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