きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ジャパンカップと外国馬

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今週はジャパンカップです。出走馬17頭。うち今年外国から日本へとやってきた外国馬は、アイルランドのアイダホ、オーストラリアのブームタイム、ドイツのイキートス、ギニョールの4頭となりました。

ジャパンカップで外国馬の優勝はアルカセット以来、遠ざかっています。アルカセットが勝ったのは2005年のレースでした。一昨年の凱旋門賞馬バゴにヨーロッパ年度代表馬にアメリカ最優秀芝牝馬と世界を渡り歩いていたウィジャボード、海外勢の筆頭として来日したアルカセット、ブリーダーズカップターフを制したベタートークナウなど海外強豪を相手に、日本勢はゼンノロブロイを総大将として、ハーツクライ、ヘヴンリーロマンス、アドマイヤジャパンらが迎え撃つ形となりました。

レースはタップダンスシチーが玉砕覚悟の空前のペースで逃げて展開。1000メートルの通過が58秒3、2000メートルが1分57秒7と、当時の天皇賞(秋)のコースレコードを上回るペースで進み、直線でタップダンスシチーが失速したところから第二幕が始まり、ゼンノロブロイ、そのさらにあとからアルカセット、ハーツクライの鬼脚との激闘は、わずかハナ差アルカセットに軍配があがり、両馬の激闘後に刻まれた2分22秒1のレコードにさらにスタンドからは大きなどよめきが起きました。

あのレースから12年の月日が流れ、外国馬は主役から刺客扱いが定位置になりつつあります。今年もレースは日本勢が主役として話題を独占しています。オブライエン厩舎が送り出してきたアイダホでもオッズでは真ん中より後ろ。世間の見方に対して、一矢を報いることができるでしょうか。

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