きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

期待高まる3歳馬

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日曜東京競馬場で行われたアルゼンチン共和国杯は、3歳馬スワーヴリチャードが直線残り400mを切ったところで先頭に立ち、そのまま後続馬を突き離しての強い勝ち方で秋初戦を飾りました。2着には好位追走から抜け出してきたソールインパクトが入り、3着には3歳馬のセダブリランテス、4着アルバート、5着カレンミロティックといった結果となりました。

それにしてもスワーヴリチャードの強さが目立ったレースとなりました。スワーヴリチャードは父ハーツクライ、母父アンブライドルズソング、母ピラミマの血統です。春先は同じ東京が舞台の共同通信杯であっさりと抜け出して重賞初勝利。皐月賞こそ6着だったものの、ダービーでは実力を発揮して2着となりました。
菊花賞はパスしてじっくりと休養をとり、そして今回のアルゼンチン共和国杯では古馬を打ち破っての秋初戦となりました。3歳馬がアルゼンチン共和国杯を勝つのは実に20年ぶりだそうで、この次に控えるダービー馬レイデオロの評価も上げる勝利となりました。

今年の3歳馬は、話題が牝馬中心で牡馬はどこか存在感が薄らいでいたものの、菊花賞馬キセキが暮れの香港ヴァーズに向かうことが報じられ、スワーヴリチャードの勝利に、レイデオロのジャパンカップ参戦と、力を蓄え徐々に勢力図を塗り替えていこうとしている、そんな状況のようになってきました。

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