きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

スプリント王国の現在

11月30日は、四位 洋文 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

香港国際競走4レースすべてに今年は日本馬が出走しますが、もっとも苦戦が予想されているカテゴリーが短距離の香港スプリントです。スプリント王国として名高い地元勢の層は分厚く、ヨーロッパからもG1馬3頭が選出されているからです。香港勢は昨年の香港スプリント王者で日本の高松宮記念も勝っている老雄エアロヴェロシティーが脚部難で引退し、世代交代の時期にありますが、群雄割拠する中から頭一つか二つくらいは抜け出した印象のミスタースタニングは、G1はまだ未勝利ですが前哨戦のG2を連勝して好調の波に乗る後継候補一番手!

デインヒル系エクシードアンドエクセルの血統でダンチヒ3X3のインブリードを持ち、日本ではあまり見受けない重戦車のような力強い末脚を武器にするパワフルスプリンターです。他にも快速ペニフォビアの逃げ脚は相変わらず軽快ですし、過去G1戦で2着が2度、今春のチェアマンズスプリントブライズで初制覇を果たしている堅実派ラッキーバブルスも差は少ないと思われます。やはり層の厚さには一目置かざるを得ないようです。

ヨーロッパ勢は選出された3頭がいずれもG1馬であり、実績においてはヒケを取りません。ただ近走やや不振気味なのに加えて、直線競馬が一般的なヨーロッパスプリント戦に慣れた彼らには、シャティンのワンターンコースが鬼門のように映ります。日本馬は桜花賞馬レッツゴードンキと上がり馬ワンナイスムーンの牝馬2頭が挑戦しますが、過去ロードカナロアしか通用していないハイレベルのレースですから、正直少し荷が重いかもという気がします。

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