きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

秋華の新しい彩り

10月16日は、岡田 祥嗣 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

雨降る重馬場で行われた今年の3歳牝馬クラシック最終章の秋華賞は、3番人気のディアドラが優勝し最後の一冠を手にしました。
レースは、カワキタエンカが逃げてペースを握り、ファンディーナ、アエロリットが2番手を追走。重馬場の中、前半の1000m通過が59秒1と速いペースで流れる中を、ディアドラは後方4、5番手に位置取り、最後の直線で気がつけば先頭から5番手まで押し上げ、残り200mで先頭を走るモズカッチャンに追い込みをかけるリスグラシューを一気に交わしての勝利でした。

ディアドラは父ハービンジャー、母父スペシャルウィーク、母ライツェントの血統です。春のクラシックでは桜花賞6着、オークス4着でしたが、札幌でのHTB賞、前走の紫苑ステークスとつづけて勝ち、3連勝での戴冠となりました。

それにしても驚いたのが鞍上のルメール騎手の進路取りでした。道中は後方に位置していたディアドラを、4コーナーでは外ではなく最内を突いてポジションを上げ、直線ではそこから外へと導いての追い上げ、その姿を見たときにはいったいどこから、いつの間に、と驚嘆でした。

今年の秋華賞は昨年のヴィブロスにつづき、2年つづけて紫苑ステークス組から秋華賞馬を送り出した結果となりました。2014年のショウナンパンドラも含めれば、過去5年で3頭の優勝馬が紫苑ステークス経由です。これまで秋華賞と言えば、ローズステークス組が順位を入れ替えながら独占する傾向が高かったのですが、紫苑から秋華の新しい彩りと風の流れの高まりも感じさせられた今年の秋華賞となりました。

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