きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ガリレオキャンペーン

10月5日は、金成 貴史 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

11月中旬からマイルチャンピオンシップ、エリザベス女王杯、ジャパンC、チャンピオンズCの順に4週連続で開催されるジャパンオータムインターナショナルの予備登録馬が発表されました。今回は前半のマイルチャンピオンシップとエリザベス女王杯の分です。前者が16頭、後者が6頭で合計延べ22頭、いずれもヨーロッパG1戦線で華々しい実績を残している一流馬ばかりです。本当に来日してくれれば盛り上がるのは必至ですが、向こうの調教師はまず登録を済ませることが重要な仕事ですから、とりあえず選択肢の一つとしてテーブルの載せた程度と軽く考えておいた方が良いかもしれません。

アイルランドの巨匠エイダン・オブライエン調教師は、こまめに登録を行う向こうの調教師の中でも、とりわけ熱心なことで有名です。あらゆる角度から検討して、愛馬の選択肢にモレやヌケがないよう心を砕いています。今回も両レースに延べ16頭を大挙登録していますが、エリザベス女王杯の顔ぶれを見れば分かるように、とくに牝馬はバリードイルがそっくり引っ越してきたような豪華版です。今季だけでG1を4勝しているウィンターを筆頭に、先日の凱旋門賞デーのG1オペラ賞を勝って優先出走権を得たロードデンドロン、G1メイトロンSでそのウィンターとロードデンドロンをまとめて倒す大番狂わせを演じたハイドランジア、昨年の愛オークスとヨークシャーオークスを連勝したセブンスヘヴンを含めて全馬がクールモア自慢のガリレオの娘たちです。

世界中でG1を勝ちまくっているガリレオ、今季もここまでG1勝利は22勝とブッチギリの独走中です。日本トップのディープインパクトが3勝にとどまっていることを思えば、その凄さがお分かりいただけると思います。ところが主要競馬国ではG1どろこか重賞勝ちすらない唯一の国が日本です。クールモア軍団にとっては心外であり、悔しさも大抵ではないでしょう。選りすぐりの牝馬軍団でガリレオキャンペーンを張りたくなる気持ちも分かります。本当にキャンペーンが実現すると嬉しいのですが。

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