きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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東京の今年のお正月は穏やかな麗らかさに恵まれました。こんなお日和が続いてくれると中山競馬場の金杯で始まる正月競馬にもたくさんのファンが詰め掛けてくれそうです。

さて海外ネタ、今日はアメリカ競馬の話題です。毎年最後まで熾烈なデッドヒートを繰り広げるリーディングサイヤー争いですが、2013年はキトゥンズジョイが僅差で逃げ切りを決めました。決め手は芝レースで挙げた圧倒的な良績でした。自身ダートから芝に転じて10戦7勝2着3回のパーフェクトぶり、セクレタリアトS、ターフクラシック招待Sなどを勝っています。

産駒も芝に実績が集中しています。代表格ビッグブルーキトゥンはソードダンサー招待H、ユナイテッドネーションSなどを勝ち、アドミラルキトゥンはセクレタリアトSを父子制覇、リアルソリューションはアーリントンミリオン、一昨年の2歳牝馬ターフチャンピオンのステファニーズキトゥンズは昨年も芝G1のジャストアゲームSを強敵相手に制しています。産駒たちは芝G1を総ナメする勢いを見せたと言えそうです。ダートは滅法強く、芝もそこそこ走る、アメリカの種牡馬王のイメージはそんなところに集約されるようです。

北米にサドラーズウェルズ系を定着させたエルプラード産駒、母父がストームキャット系の血統です。馬名は直訳すれば子猫の歓喜、日本風に言えば猫じゃらし?ストームキャットの遺伝子を強調すているのでしょうか。この血は日本にはほとんど伝えられていません。畠山吉宏厩舎にフルマークスという明け3歳の牝馬がいますがいまだに未出走のままです。母の半兄にコロナズドクエストがいる良血馬ですから仕上がればそれなりの走りを見せてくれるのでしょうが。が、いずれにしろ今後はドンドン輸入されるのでしょうね。チェックしておきたい血統です。

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