きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

天才少女、復活への道標

9月25日は、白浜 雄造 騎手、長岡 禎仁 騎手の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

日曜中山競馬場で行われたオールカマーは、5番人気の5歳牝馬ルージュバックが馬場内から逃げるマイネルミラノを交わし追い上げてきた1番人気のステファノスを半馬身振り切って勝利を挙げました。ルージュバックは去年の毎日王冠以来となる1年ぶりの勝利で、重賞はこれで4勝目となりました。

ルージュバックは父マンハッタンカフェ、母父オーサムアゲイン、母ジンジャーパンチの血統になります。3歳時に51年ぶりに牝馬としてきさらぎ賞を制し、天才少女と謳われ牝馬クラシックではなくダービーへとの声も上がっていたほど期待を集めていた馬でした。しかし桜花賞でよもやの大敗で初黒星。ダービーではなく牝馬頂点を目指したオークスでは、別路線から彗星のごとく現れたミッキークイーンに女王を奪われ、しばらくまるで自分を見失ってしまったかのような成績がつづいていました。

昨年春にエプソムカップで久々の勝利を挙げ、毎日王冠で重賞連勝をしたときには復活なるかと期待が高まり牡馬との闘いに挑むも、天皇賞(秋)で7着、ジャパンカップは9着に終わり、今年春のヴィクトリアマイルでは後方追走で直線16番手から上がり33秒3の末脚を繰り出すも、前との位置取りの差は縮まらずに10着と大敗。2番人気の支持を受けるも、またもG1タイトル奪取とはいきませんでした。

ルージュバックの母ジンジャーパンチは現役時代G1・6勝し2007年度エクリプス賞最優秀古牝馬にも輝いているほどの名牝です。その血を受け継ぎ、現役生活もあと僅か。今年は牡馬との激突ではなく、エリザベス女王杯へと向かう予定で悲願のG1奪取なるでしょうか。

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