きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ハイレベル新種牡馬陣

9月20日は、高野 和馬 騎手、手塚 貴久 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

秋競馬が始まって、フレッシュな2歳線にも、評判馬、素質馬が続々と登場して熱を帯びた戦いが繰り広げられています。2歳リーディングサイアー戦線は、日本を代表する早熟血統の王者ダイワメジャーが新潟2歳Sの覇者フロンティアの活躍もありトップを突っ走っていますが、ここへ来てディープインパクトが急浮上!先週はOP野路菊Sをワグネリアンがスケーツの大きな完勝劇で賞金加算し、2歳リーディングの2位に躍り出ました。ちなみにワグネリアンは金子真人さんの所有馬ですが、父はもちろん、母ミスアンコール、母の父キングカメハメハ、祖母ブロードアピールまで金子さんの勝負服でターフを疾走した馬たちです。日本の競馬文化も裾野が大きく広がって来たものです。

ここまではリーディングの常連ですが、3位には新種牡馬ロードカナロアが大台10勝目となる勝ち星を追加してますますの好調ぶりをアピールしました。ライバルのオルフェーブルも勝ち上がり頭数ではロードの半分以下の4頭にとどまっていますが、札幌2歳Sをロックディスタウンが勝つなど、ここ一番の大物輩出ぶりはさすがです。エイシンフラッシュも先週は2勝を積み上げて順調に勝ち星を伸ばしています。8勝中5勝が1800m以上のレースで、芝で距離を延ばして本領を発揮しはじめました。ただしダートは父キングズベストが空っ下手なように、中央で1勝していますが、地方ダートはまだ未勝利。やはり芝でこそ鋭い切れ味を使えるタイプなのでしょうか。

へニーヒューズ、ノヴェリスト、ストロングリターンといった新種牡馬たちも、2歳リーディングのベスト20位以内に健闘していて、期待以上の頑張りといえそうです。へニーヒューズは代表産駒アジアエクスプレスが芝のG1朝日杯フューチュリティS、ダートのG3レパードSの双方を勝っているように二刀流の使い手です。中央、地方を股にかけた活躍ぶりは異彩を放っています。こうして見てくると、今年の新種牡馬群はハイレベルで粒揃い、しかもそれぞれ個性が光っています。ますます競馬を盛り上げてくれそうで楽しみです。

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