きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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5日、中山競馬場では芝1600mのジュニアカップが行われました。ジュニアカップは、オープンレースながらもメジロライアン、サニーブライアン、セイウンスカイ、キンシャサノキセキ、スマートファルコンなどのG1馬を送り出してきたレースです。年始開催で話題こそ金杯の影に隠れているものの、もっと注目されてよいレースという感じがしています。現に昨年ジュニアカップを制したマイネルホウオウは、その4ヶ月後にNHKマイルカップでG1タイトルを手にしました。

さて今年ですが、牝馬列強の世代を象徴するかのようにエスメラルディーナが逃げるマイネルメリエンダをクビ差捉えて勝利を挙げました。牡馬に1頭だけ牝馬として混じってのレースでしたが、好位でレースを進め、まだ余力充分の強い勝ち方でした。

これまでジュニアカップには牝馬が出走した年もありますが、牝馬の優勝はちょっと記憶にありません。もしかしたら初めての牝馬制覇ではないでしょうか。エスメラルディーナは父ハーランズホリデーの外国産馬で新馬戦ではダートで5馬身ちぎってデビューを飾り、今回が2戦目で初の芝コースでのレースでした。

ハーランズホリデーはフロリダ・ダービー、ブルーグラスSとG1連勝でケンタッキー・ダービーへと駒を進めますが、ウォーエンブレムの7着に終わっています。その後、ドンハンデキャップ優勝、ドバイワールドカップ2着の 成績を残して種牡馬入り。2012年には2歳産駒が26勝を挙げ、2歳戦産駒獲得賞金の北米記録を樹立しています。

エスメラルディーナは桜花賞へ向けて調整を進めるようです。牝馬クラシック戦線にまた1頭有力馬が現れました。

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