きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

でっかいどぉ。北海道

ようこそいらっしゃいませ。

夏競馬、第2弾――千直の新潟。暑い、暑い小倉。そしてもうひとつ、1977年に作成された「全日空さわやかキャンペーン」の広告コピーとして有名になった“でっかいどぉ。北海道“の札幌開催がスタートしました。
雄大なる北の大地、北海道は、いうまでもなく、日本最大の馬産地であり、名だたる牧場、育成施設が集積。一年365日……暑い夏も、厳冬の冬も、ホースマンたちは変わらず、サラブレッドに愛情を注ぎ続けています。
2014年にリニューアルされた札幌競馬場のビューポイントは……全長120mの屋上テラス、もいわテラス。さわやかな北の風に吹かれながら、生ビールで乾杯! 今年もそんなシーンがあちこちで見られそうです。

今年、この札幌で行われる重賞競走は、横山典弘騎手とアエロリットのコンビが制したGIIIクイーンステークス(芝1800m)。8月13日はGIIIエルムステークス(ダート1700m)。20日はGII札幌記念(芝2000m)。27日、GIIIキーンランドカップ(芝1200m)。9月2日のGIII札幌2歳ステークス(芝1800m)の5つです。
福島競馬場の4つ。小倉競馬場の5つ。新潟競馬場の7つと較べて少なくはないし、函館競馬場の3つと併せると北海道で行われる重賞競走の数は8レースになりますから、それでいいといえばいいのですが……。日本最大の馬産地“でっかいどぉ。北海道”で開催される競馬に、GIレースがひとつもないというのは、やはり、画竜点睛を欠く感は否めません。

今年、すでに施行された大阪杯(芝2000m)と、12月28日に中山競馬場で行われるホープフルステークス(芝2000m)がGIに昇格し、大きな話題となっています。GIの数を増やせばいいというものではないとは思いますが、北の大地でのGIレース誕生は、北海道で馬に愛情を捧げるホースマンの夢でもあります。
いつか……そう、きっと、いつか……この想いがJRAに届きますように。

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