きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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日曜中山競馬場で行われた京成杯は、地方馬のプレイアンドリアルが重賞初制覇を果たしました。プレイアンドリアルは、昨年ホッカイドウ競馬からデビュー。盛岡競馬場で行われたジュニアグランプリでは2着に
6馬身差をつけ力の違いを見せつけると、次走の東スポ杯2歳Sではレコードと同タイムの2着に好走し、朝日杯フューチュリティSでは2番人気に支持されていました。

その朝日杯フューチュリティSは、行きたがる面をみせ力を出しきれずに終わりましたが、今回は中団でレースを進め直線で差し切る強い競馬でした。

地方所属馬の中央重賞勝利は2007年に函館2歳ステークスを勝ったハートオブクィーン以来になります。

プレイアンドリアルの名は、馬主の岡田繁幸さんが夢と現実の想いを込めて名づけた馬で、距離が伸びてもよいと早くから期待を寄せていた馬でした。ダービーへ向けて調整が進められるでしょう。地方馬でダービーといえば、2004年のコスモバルクを思い出します。あの年のダービーは、キングカメハメハがNHKマイルCからダービーへと駒を進め、さらには近年にないほどの猛暑が東京を覆い、コスモバルクには過酷な闘いとなりました。

地方馬による中央のG1制覇は1999年のフェブラリーSを勝ったメイセイオペラが最後になります。プレイアンドリアルは現実の扉を開けることができるでしょうか。混戦状態とされる今年の3歳牡馬クラシック戦線の物語が、徐々に語られはじめてきました。

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