きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ヨーロッパの平地競走はシーズンオフですが、アメリカではクラシックに向けて戦いが始まっています。例年この時期には避寒地として知られるフロリダのガルフストリームパーク場などで開催されています。先日は3歳G2のホーリーブルSが行われ、カイロプリンスという馬がクラシックに名乗りを上げました。

父がパイオニアオブザナイル、ケンタッキーダービー2着馬です。その父は今年から産駒が日本でデビューするエンパイアメーカー。彼もまたケンタッキーダービーは2着に泣きました。カイロプリンスが父、祖父の無念を晴らせるか注目です。ちなみにホーリーブルSの名は彼の母父にちなんだものですね。

さて、エンパイアメーカーですが、大変な評判ですね。日本に輸出されてからも産駒が走りまくっています。BCディスタフを連覇した女傑ロイヤルデルタを筆頭に、毎年のようにG1ホースを輩出しています。一昨年は大種牡馬ジャイアンツコーズウェイと熾烈なリーディング争いを繰り広げ僅差の2位に健闘しています。アメリカから買い戻しのオファーがあるのも頷けます。

エンパイアメーカーの人気ブレイクには、輸入後にフェデラリストが中山金杯、中山記念を連勝して、日本の芝に適性があるんだと思わせたことも大きいですね。パイオニアオブザナイル以外にもダービー、プリークネスSでともに2着したボードマイスターも種牡馬入りしており、父兄の枝を広げているのも優秀さの証明です。さすが名門ジュドモントファームのエリート馬です。日本での新馬戦が楽しみでなりません。

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