きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ロイヤルアスコットは世界を覆う

6月21日は二本柳俊一調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
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世界一有名な競馬カーニバル・ロイヤルアスコットが幕を開けました。世界中の競馬ファンにテレビやインターネット中継でライヴ配信されることでも知られますが、今年は中国にも電波が届けられるそうです。会員数2億1300万世帯というから驚きます。この時点で日本の総人口の倍近くになります。スケールの大きさには、ただビックリです。中国はチャイナホースクラブなどがクールモアなどとのパートーナーシップで既に馬主事業に参入しています。今後、世界有数の競馬マーケットへ成長していくんでしょうね。

アメリカもさすがエンタテインメント大国で、ロイヤルアスコットの楽しませ方も徹底しています。開催中は毎日4時間の完全中継をメジャーのNBCテレビが全米に流します。ロイヤルアスコットは1日全6レースが3時間ほどでコンパクトに行われます。4時間あれば、レース前の王族パレードなどセレモニーを含めて、ロイヤルアスコットのすべてが堪能できます。この人を楽しませるエンタテインメント精神には感嘆させられます。香港でも競馬主催者のジョッキークラブが特設サイトを開設して、微に入り細に入り詳細な情報を提供しています。フランスギャロなんかも熱心ですね。日本では会員限定のニコニコミュニティがインターネット中継するそうです。それはそれで嬉しいのですが、NHKとかが頑張ってくれないでしょうか。

昨日から開幕のロイヤルアスコット、イギリスというと重馬場が当たり前の固定観念があるのですが、今年はパンパンの良馬場に恵まれました。先週の函館競馬がそうだったように、レコードラッシュが続いています。こうなると思わぬ伏兵が台頭するシーンもあり、セントジェームズパレスSでは英愛両2000ギニーのマイル王者チャーチルが前が止まらない展開に脚を余して負けています。良馬場での瞬発力には定評のある日本馬が参戦していたら、そんな思いも湧いてきます。参加しないことには、勝機がやって来ることもないのですから、来年はぜひ有力馬を送り込んで欲しいものです。そうなれば日本での馬券発売もテレビ中継も現実のものになるでしょうから、楽しみが大きく膨らみます。

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