きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ロイヤルアスコット開幕前夜

6月14日は木幡初広騎手、昆貢調教師、吉田直弘調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

全世界の競馬ファンが熱い視線を注ぐ毎年恒例のロイヤルアスコットの季節がやって来ました。今年は6月20日から24日までの5日間に渡って、例年通りエリザベス女王陛下ご臨席のもとに華やかに開催されます。今年は日本調教馬のエントリーはなく、日本での馬券発売もないのは残念ですが、各カテゴリーともチャンピオンクラスの馬たちが揃って、見逃せないレースの連続になりそうです。

一昨年、日本からスピルバーグが参戦して大きな話題を呼んだ開催中最高賞金を誇る看板レースG1プリンスオブウェールズSには、ガリレオの未完の大器ユリシーズや、今季G3、G2、からG1ガネー賞までホップステップジャンプで3連勝と素質全開させたフランスの星クロスオブザスターといった新勢力が、ドバイシーマクラシックで古豪ポストポンドを破って暫定世界チャンピオンを襲名したジャックホブスに挑戦状を叩きつける構図です。ビッグレースの常連ハイランドリールなども顔を見せており、ポストポンドの引退や昨季の年度代表馬マインディングの休養などもあって、勢力図のはっきりしない古馬チャンピオン戦線の今後を占う大一番になりそうです。

今年の特徴は、登録馬を見る限り例年にも増してスプリント陣が充実して、一味違ったロイヤルアスコットになりそうです。初日の直線5ハロンの電撃戦G1キングススタンドSは例年世界各国のスプリント自慢が揃って多頭数レースになることが多いのですが、今年もハイレベルな戦いが期待できそうです。4日目の6ハロンの3歳限定G1コモンウェルスSには、5戦5勝の快速カラヴァッジオのエイダン・オブライエン調教師はクラシック路線を捨てて、より適性の高いと思われるスプリントに的を絞ってきました。同じスキャットダディ産駒でアメリカから遠征してくるレディーオーレリアとの韋駄天比べが見ものです。カラヴァッジオは前出のキングススタンドSにも登録があり、中2日の強行軍を敢行してくるかにも興味津々です。向こうでは過去にもこうしたローテーションに挑む馬は結構いて、オーストラリアから遠征したショワジールが中3日で5ハロンのキングススタンドSと6ハロンのゴールデンジュビリーSを連勝しています。あれこれ見どころ満載のロイヤルアスコットを明日からもウォッチしていきたいと思います。

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