きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

主役は誰だ? 皐月賞

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2017年牡馬クラシック第1弾、皐月賞当日を迎えました。先週の桜花賞とは一転、今年の3歳牡馬戦線は重賞戦線で勝ち馬が目まぐるしく入れ替わり主役不在、大混戦の状況となっています。頼れる牡馬はどの馬なのか? 過去の成績をみながら頭を悩ますそんな状況の中で、3戦3勝の無敗の牝馬ファンディーナが参戦。前日オッズでも1番人気となり、牡馬を押しのけ牝馬が主役となって今年の皐月賞は展開しています。

土曜時点でのオッズでは牝馬ファンディーナが2.6倍で1番人気、弥生賞を勝って重賞2連勝中のカデナが6.7倍で2番人気、共同通信杯優勝から参戦のスワーヴリチャードが7.7倍で3番人気、ホープフルステークス優勝から直行のレイデオロが9.2倍で4番人気とここまでが10倍を切るオッズで、ペルシアンナイト10.5倍、ウインブライト12.5倍、サトノアレス13.6倍、アルアイン17.9倍以下つづいています。

ファンディーナが勝てば1948年のヒデヒカリ以来、69年ぶりの牝馬Vとなります。ファンディーナは新馬戦を大差勝ち、2戦目のつばき賞では逃げるタガノアスワドをゴール前上がり33秒0の末脚で差し切り、前走のフラワーカップでは4コーナーで持ったまま先頭に立ちまったく追わずに5馬身差をつけての圧勝でした。
3歳クラシック戦線で牡馬を凌駕した牝馬といえば、近年では2007年のダービーを勝ったウオッカを思い出します。あの年の牡馬クラシック戦線は期待を集めていたアドマイヤオーラ、フサイチホウオーが皐月賞が敗れて迎えたダービーでした。牝馬ウオッカの実力は認めながらも、それでもまだ牡馬が優勢、そんな見方が占めていたダービーでした。しかしウオッカが牡馬をなぎ倒して優勝。1943年クリフジ以来となる史上3頭目の牝馬によるダービー制覇を成し遂げた結果となりました。

注目の牝馬ファンディーナは果たしてどんなレースを魅せるでしょうか。今年は皐月に桜舞う歴史的なレースとなるでしょうか。

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