きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先週のWIN5は、阪神10Rで11番人気、小倉11Rで14番人気馬がそれぞれ勝利し、的中はわずか1票で去年10月6日以来となる2億円の払い戻しとなりました。払い戻し上限になったのはWIN5導入後これで5度目となり、2億6092-085-0円のキャリーオーバーとなりました。

そのWIN5ですが、2011年4月に導入された当初は売上が順調に増加し、2011-09-4日に的中者ゼロとなったその翌週9月11日には28億円の売上を記録しました。しかし、売上最大を記録したのはその週となり、それ以降はキャリーオーバーの翌週こそ売上は増加するものの、10億円前後を行き来しながらの売上となり、2012年の後半には売上も徐々に減少傾向となってきました。2013年に売上10億円を超えたのはキャリーオーバーがあった翌週の2回にとどまっています。2013年は年間とおして6から7億円前後の売上で推移し、有馬記念の日は9億円の売上となるも10億円には結局とどかずでした。

JRAは3日、WIN5の払戻金最高限度額を2億円から6億円に引き上げたことを発表しました。変更の適用は6月7日(土)以降のWIN5からとなります。競馬ファンがWIN5で馬券を的中させようとすればするほどWIN5の購入点数は増えます。WIN5は宝くじ、と割り切って購入すると、レースを予想する楽しみがなくなってしまいます。そのあたりの難しさがWIN5にはあります。

12年6月改正の競馬法を受けて、6月7日以降各馬券の払戻率も引き上げることになりました。単・複は80%の設定になります。より当たりやすい馬券の払戻率を引き上げることで、ファンの定着化を目指すとしています。払戻率を引き上げることはもちろん重要ですが、ファンを維持・獲得するために新たな施策が求められているようにも感じられます。

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